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キリンシスターズ グルメリン No.1‥『神野美伽』リサイタル♪ “伊集院
静”新刊『ツキコの月』♪ さかもと未明“新連載”毎週土曜日『憂ちゃんの教えてプリーズ!』by産経新聞♪ 祝20周年『MONDE BAR』♪ 『Appia』♪ 六本木『味満ん』♪
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赤ちょうちんが・・・ 雪にちらちら 揺れている
ここは花園 裏通り
ひとりぼっちで 飲む酒は
遠い昔と かくれんぼ
今じゃ帰れぬ 故郷が
胸のすき間で 見え隠れ ―神野美伽「雪簾」より 作詞荒木とよひさ |
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暦では“水はじめて涸る”「秋分」も末候となりましたが、神無月を迎えたこの週末はいかがお過ごしでしたか?
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キリンズの先週は、友人の歌手『神野美伽』の“東名阪ツアー”のファイナルを飾るリサイタルへと新宿厚生年金会館へと参りました。 |
今年デビュー22周年目を迎え、新曲「雪簾」が好調な売れ行きの『神野美伽』ですが、ここ最近の活躍ぶりは、“寄り添う夫婦の情愛を温かく歌った”2年前のヒット曲「浮雲ふたり」から昨春の「あかね雲」、そして今春の「めおと雲」と“雲三部作”と称する“夫婦もの”のヒットで、「多くの方々の共感を得て、実績を残すことができた」と、自身を振り返り語っておりましたが、今度の新曲「雪簾」では、心機一転し、夢を抱いて上京したものの、なかなか報われない男の寂しさを、落ち着いた旋律に乗せて見事に歌い上げ、元来得意とする“男歌”として、女性の優しい視線を残しながらも、じっくりと聴かせてくれる歌に仕上がりました。 |
この新曲「雪簾」を引っさげての『神野美伽』リサイタルは、昭和40年(40年生まれ)のヒット曲シリーズから陽気に始まり、第2部では女任侠姿での殺陣を華麗に演じ、恩師である故「村田英雄」作詞の「往生しなっせ」を初披露し、任侠の世界に生きる女のカッコよさを豪快に歌っておりました。 |
この「往生しなっせ」は、実は17年前にバレンタインデーのお礼にと故村田英雄氏自らプレゼントしてくれた詞で、美伽さん自身が“机の中に大切にしまっておいた宝物”とこれまでの女性の穏やかな曲から一転し、女の潔さを歌う曲として選んだそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/music/news/20050922et02.htm |
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根無し草にもよ・・・ 好いて好かれた 女(ひと)がいた
畳ひと間の あの暮らし
酒よ俺にも いいことが
ひとつふたつは あったけど
肩を細める 陸橋((ガード)下
春はいつ来る 雪簾 ―神野美伽 「雪簾」より |
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どうかこれをご縁に『神野美伽』の新曲「雪簾」を是非お聞きいただけますよう、そしてキリンズとともに末永いご声援をいただけますようよろしくお願い申し上げます。それでは、秋の深まりゆく季節となりましたが、神無月も『由美』&『けんたうろす』へのご来店を心よりお待ち申し上げております。 |
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♪さかもと未明“新連載”
毎週土曜日『憂ちゃんのおしえてプリーズ!』 by産経新聞
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♪『神野美伽』“リサイタル” at 新宿厚生年金会館 28, Sep, 2005
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キリンシスターズ グルメリンNo.2‥『由美Birthday party&秋まつり』ご案内♪ 『けんたうろす』10月のCocktail“秋桜”♪ “Giinz”ファーストアルバム♪ 演歌ひとすじ“雪簾”神野美伽♪ 清水焼の器に映える“和の芸術”『原だ』♪ “秋の味覚”満載『きたむら』♪ 秋のグルメフェアー『TANTO
TANTO elegante』♪ “パソコンで見る雑誌”『Manyo』創刊号♪ |
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茶の木咲き いしぶみ古ぶ 寒露かな ―飯田蛇笏 |
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暦では、秋の気配がいよいよ深まり、手足に触れる草露に思わず「冷たい」と 感じる季節「寒露」を迎える頃となりましたが、三連休を控えたこの週末はいかがお過ごしですか? |
この「寒露」とは、秋分後の十五日目・十月八日頃の晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい“露”のことをさしますが、季節的には秋の長雨が終わり、いよいよ本格的な秋が始まる時季で、秋雨に濡れたこんな今朝は、“露”の結び始めの頃の涼しさとは打って変わって、寒々として冷たく感じられる“露”で、まさに「寒露」の朝でしたね。 |
さて、秋の味覚の王者は、高い香気と清新な風味を賞美される「松茸」が一番ですが、この「松茸」は、遥か古えの卑弥呼の時代より食用にされていたと考えられ、弥生時代中期の遺跡からはすでに、「松茸」を模した土偶が発見されています。
また「日本書記」には、「松茸」らしき“茸”が天皇に献上されているという記録が残っているなど、古来より「松茸」が日本人にとって特別の“茸”であったことを伺わせています。http://www.efresh.co.jp/mt.html |
また「松茸」は、寛永6年(1629)に初めて、館林藩主・榊原忠次が、金山で採れた「松茸」を将軍家光に献上したと云われている“松茸献上”が有名ですが、群馬県太田市では、今でも江戸時代の“松茸献上”を再現する秋の風物詩、“松茸道中”が江戸情緒豊かに行われています。
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そんな古来より人々に愛されてきた「松茸」ですが、世界中で食する習慣がある国は実は日本だけで、“香り松茸、味しめじ”と云われるように、日本人にとっては芳しい秋の香りである「松茸」も、まことに勿体無い話しですが、日本以外では、耐え難いほどの悪臭と感じる国もあり、イタリアではポルチーニ茸が、“秋の香り”の人気の代名詞で、また何でも食する中国人でさえも、この悪臭を嫌い最近まで食さなかったそうです。
http://tamagoya.ne.jp/potechi/2004/20040819.htm
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松茸や かぶれたほどは 松の形 ―芭蕉 |
それでは、この週末は秋の野山へと出かけ、“松茸狩り”は叶わないながらも、“栗拾い”や“茸狩り”など、実り豊かな秋の贅を満喫出来るようなよき三連休をお迎え下さいませ。
尚、9月30日に創刊された“パソコンで見る雑誌”『Manyo』も、是非ご高覧いただけますようよろしく願い致します。http://www.man-yo.com/ |
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♪『けんたうろす』10月のCocktail"秋桜"
Tequila, Sakura liqueur, Pampelmuse, Lemon juice.
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♪『由美誕生日パーティ&秋まつり』ご案内 From October 11th
to14th.
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♪清水焼の器に映える<和の芸術>『原だ』 原田泰明店主
中央区銀座6-9-13 第1ポールスタービル2F tel 3575-4007
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キリンシスターズ グルメリンNo.3‥『由美誕生日パーティ&秋まつり』♪ 紅の輝き『大浅間CC』♪ 秋雨に煙る浅間山の麓『軽井沢GC』♪ たん熊北店『鮎魚庵』
at万平ホテル♪ “築地より毎朝直行”軽井沢『吉祥』♪
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橡の実や 幾日ころげて 麓まで ―小林一茶 |
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暦ではまもなく“菊花開く”「寒露」も次候を迎える頃となりましたが、秋の長雨に濡れたこの三連休はいかがお過ごしでしたか? |
キリンズは、秋雨に煙る浅間山の麓「軽井沢」にて、静かなる秋の空間と、秋の彩りを存分に愉しんだ休日でした。
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ここ「軽井沢」では今回は、霧雨に霞んで「浅間山」の雄姿は拝めませんでしたが、でも代わりに清々しい大気の中で、微かに色付きはじめた木々の紅葉が美しく、また「大浅間CC」や「軽井沢ゴルフ倶楽部」にても、枯葉がはらはらと芝に舞う景色が切なく、秋の寂しい風情を、いっそう際立たせてくれていましたが、その儚い風景の一方で秋は、与謝野晶子のごとく優雅で、
―そこばくの山の紅葉を拾ひ来て心の内に若き日帰る―と、秋山に懐かしい幼少の頃の思いが呼び戻され、水色の“橡”の紅葉の中で、 掻き分けて“橡”の葉を拾ったり、また奥山の“紅葉”や、色々な葉を集めて飾った頃が懐かしく想い出されて、久しく忘られていた“若き日”に戻れたような感傷に浸れました。 |
ところで、冒頭の句に登場する“橡の実”は縄文の時代から人々に食され大切にされて来ましたが、昔は“橡の実”を採集できる解禁日もあったほどで、山では主食の一部でした。
それは、それまで古代人の主食だった栗が、縄文の寒冷期に入り、栽培できなくなると、何千年も繁栄した三内丸山遺跡歴史の足跡が消え、それから寒さに強い“橡の木”を栽培し主食とするようになったようで、現にこの時代の遺跡には、“橡の実”を水に晒してアクを抜く作業に使われた大規模な施設も見受けられます。
また“色”としても、“橡”を使った“黒橡(くろつるばみ)色”は、“橡の実”の煎じ汁を染料とし、鉄媒染した“紺味がかった黒色”を指しますが、実は“万葉の色”にも“橡(つるばみ)の衣”と云う言葉が登場し、その中で“橡色”は、“色褪せない色”として考えられていました。
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そんな“橡”ですが、アクを抜いた粉や塊を食べるだけではなく、木の材質は堅く丈夫なため、鉢や食器や碁石を入れる器などにも使われ、また「橡があれば斜面の崩壊が止まる」との言い伝えが残るほど、谷筋でも根を張る“橡”は、水源地を守る力も秘めている大木として古来より重宝されてきました。(信濃毎日新聞 10月10日「斜面」より) |
橡の実の でこぼこ拳の 中で消ゆ ―小檜山繁子 |
“桃栗三年柿八年”に比べ、実の成るまでに三十年から四十年の歳月がかかる“橡”ですが、今週は乾きたる落日の中で、朽葉の下の栗の実や“橡の実”を、とりどりに拾えるような秋の良き一週間をお過ごし下さいませ。
そして今宵10月11日より14日までの『由美誕生日パーティ&秋まつり』には、輝いた“黒橡(くろつるばみ)色”の出で立ちにて、“橡の実”より年上のキリンズですが、こうしてあなた様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
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♪『由美誕生日パーティ&秋まつり』
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♪“ハナミズキの実と紅葉” Photo by Tsuchiya Hiromitsu
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キリンシスターズ グルメリンNo.4‥『由美誕生日パーティ&秋まつり』の華やかな彩り♪ “一日一組”料亭『吉川』“祝膳♪ 日本料理・寿司『四季』銀座本店♪ 食・旅・遊・愉・想で感じる『Manyo』♪ 『エクシブ軽井沢』♪ 『螺旋に回転する世界』菊池勇生♪ 源
吉兆庵“10月の生誕記念菓子”♪ |
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裏を見せ 表を見せて 散るもみぢ ―良寛 |
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暦では“冷たい露の結ぶ”「寒露」次候となり、野山では菊の花が咲き、木々はだんだんと色付きはじめて“紅葉”の準備に入る頃となりましたが、いかがお過ごしですか? |
キリンズの今週は、『由美誕生日パーティ&秋まつり』のお陰で、ひと足早い艶やかな“紅葉”の中、数多くの胡蝶蘭に囲まれた優雅な一週間を迎えることが出来て、心より御礼申し上げます。 |
さて、まもなく美しく燃ゆる“紅葉”ですが、冒頭の句で良寛は、“裏”と云う言葉から始まる“散る美学”をまるで目の前にある景色のごとく演出していますが、その背景には“惜しむ”という心の働きを重視しようかとの良寛の思いが伺われるようですね。 |
良寛は、たとえいくら綺麗な花でも、必ずや枯れ散り行く・・・と、そんな自然の定めを生から死へと至る生き物の変化として受け止め、そして実に“惜しい”と、愛しさを籠めて想うことが、目の前にある“美しさ”、“儚さ”を、感じる良寛の“紅葉”を愉しむ心のようです。
http://www.onozomi.com/view/03_hokyoji.html
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ところで“紅葉”を愛でるという慣わしは、日本特有の文化で、フランス語では「Les
f e' ille mort e'(死んだ葉)」という言葉が“枯葉”を意味するように、欧州では冬の訪れを象徴する晩秋の“紅葉”は嫌われているそうです。
しかし日本では、“紅葉”を観て素直にその美しさを褒め称える・・・そんな美しさの影に潜む死の影があるからこそ、よりいっそうの“美”が際立つのではないのでしょうか? |
緑なる ひとつの草ぞ 春は見し 秋は色いろの 花にぞありける―古今和歌集 |
それでは、春の“緑一色”から次第に季節の変わる中で、まもなく秋の見事な“色いろ”の景色が拝める秋もこらからが本番です。
どうか今週は『由美』にて、“色とりどりの秋の彩り”を愉しんで下さいませ。
そしてこんな秋にまたひとつ歳を重ね、幸せを感じます『由美』を末永くよろしくお願い致します。 |
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♪吉川晃司さん & オテル・ドゥ・ミクニ & 荒木とよひさ・神野美伽ご夫妻からの“お祝いの花々”
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キリンシスターズ グルメリンNo.5‥Happy
birthday to 由美&麻希♪ “由美誕生日”には沢山のお祝いをいただきありがとうございました♪ 『Hotel de MIKUNI』&『Appia』で迎えた誕生日♪ |
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さやけき月に風の音添いて、虫の音たえだえに・・・樋口一葉『十三夜』より
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旧暦9月13日にあたる10月15日は、“晩秋の名月”「十三夜」でしたが、関東は生憎の雲り空で、“後の月”を拝めませんでしたが、今秋二度目の“お月見”の宵は、いかがお過ごしでしたか? |
この雨に濡れた「十三夜」の宵にキリンズは、雲に隠れた「栗名月」を肴に、“月見酒”と、洒落た誕生日の乾杯をして、お蔭様でまたひとつ歳を重ねられましたことと心より御礼申し上げます。 |
さて、「名月」と云えば、“中秋の名月”の「十五夜」が有名で、今年は9月18日でしたが、一昨日の“二度目のお月見”は「十三夜」と呼ばれ、“中秋の名月”が「芋名月」と呼ばれるのに対し、こちらは「栗名月」と呼ばれ、それぞれの収穫時期に合せての呼び名が付きました。 |
この「十三夜」は、満月に近い「十五夜」と比べると、二日ほど月齢の小さな月を眺めることになりますが、昔の人は、何故に少しだけ欠けた「十三夜」を「栗名月」に選んだのかと不思議な気もしますが、「十五夜」から一ヶ月経った後に、少しだけ欠けた月を眺める趣向も、晩秋の哀愁が感じられていいものかもしれませんね。 http://homepage2.nifty.com/turupura/new/new0510_01.html |
ところで冒頭の一節・樋口一葉の『十三夜』では、
―今宵は舊暦の十三夜、舊弊なれどお月見の眞似事に(團子をこしらへてお月樣にお備へ申せし、これはお前も好物なれば少々なりとも亥之助に持たせて上やうと思ふたけれど、亥之助も何か極りを惡がつて其樣な物はお止なされと言ふし、十五夜にあげなんだから片月見に成つても惡るし、喰べさせたいと思ひながら思ふばかりで上る事が出來なんだに、今夜來て呉れるとは夢の樣な、ほんに心が屆いたのであらう・・・ |
と、ここでは「十五夜」に月見をしたら、必ず「十三夜」にも“お月見”をする当時の風習を描いていますが、この「片月見」は日本独特の風習として生まれ、古来より日本では「十五夜」と「十三夜」の“二夜の月”を愛でることが風雅とされ、一方の“月見”だけで済ませることは「片月見」と呼んで嫌いました。
また晩秋の空に昇る「十三夜」は“名残の月”“後の月”とも称し、こうしてやや欠けた月を、寒さを堪えつつ眺めるところは、本当に日本人ならではの感性ですね。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000064/files/386_15291.html
http://www.buzan.or.jp/koumyou/kokoro.html |
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なかなかに時々雲のかかるこそ月をもてなすかぎりなりけり―西行 |
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それでは、今秋は「十五夜」同様に、あまりすっきりしない夜空の「十三夜」で、「十三夜に曇り無し」とはなりませんでしたが、今週も「後の月見」のさらに“後々”の観月を、きっとご一緒できますことと楽しみにしております。
そしてまだまた続く『由美誕生日』ですが、きっと神無月のうちに、またお逢い出来ますこととご来店を心よりお待ち申し上げております。 |
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♪数々のお花をありがとうございました。
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♪『Appia』
港区南麻布4-11-35 インペリアル広尾B1F
tel 03-3444-5801
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キリンシスターズ グルメリンNo.6‥さかもと未明の“誕生日寿司”at『寿司幸本店』♪ 声に出して感じたい「大人のことわざ」真藤建志郎♪ 伊集院
静『ツキコの月』サイン会♪ 秋の味覚づくし『福樹』♪ 陽澄湖より上陸“上海蟹”『Xing-fu』♪
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木犀や 月明かに 匂ひけり ― 山口青邨 |
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暦では、まもなく“霜はじめて降る”「霜降」を迎える頃となり、秋の気も徐々に去り、朝霜の便りが聞こえてくる気節となりましたが、この週末はいかがお過ごしですか? |
野山を飾った花々はだんだんと枯れ始め、代わって山を鮮やかな紅葉が飾る季節ですが、月明かりの下、街を歩いていると、冒頭の句のごとく・・・
何処からともなく「金木犀」の芳香が漂ってきて、妖しい想いに誘われるようですね。 |
さて、「金木犀」は、元は中国南部の桂林地方の原産で、“桂”は“木犀”を指し、「桂林」と云う地名も、“木犀”の木がたくさんあることに由来するそうですが、中国名は“丹桂”で、
「金木犀」の“犀”の字は、“固い・鋭い”の意味もあり、淡灰色の幹の紋斑が動物の犀(サイ)の皮に似ていることがその名の由来です。
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この「金木犀」が渡来したのは7〜9世紀頃、遣唐使が「桂林」辺りから種を持ち帰って植えたのが最初と伝えられていますが、実は、「金木犀」の木は雌雄異株で、“雄の木”しか日本に渡って来なかったようで、そのため今でも、「金木犀」の“実”を国内では見ることは出来ないと云われています。
http://www.hana300.com/kinmok.html |
その他の種類には、白い花の「銀木犀」、薄黄色の花の「薄黄木犀」、“柊”と“銀木犀”の雑種の「柊木犀」などがあり、その花言葉は様々で、陶酔・謙遜・高潔(金木犀)、初恋(銀木犀)
などですが、この 小さな星のような形の橙と白い花が、音もなく緑の苔の上に落ちる様は、何ともいえない風情がありますね。 |
夜霧とも 木犀の香の 行方とも ― 中村汀女 |
それでは、秋雨の多い神無月でしたが、今朝のようなよい天気の日は、まるでここにも「金木犀」の甘い香りが風に乗って匂ってくるような想いに駆られますが、どうかこの週末は、「金木犀」の橙黄色の花の香りを愉しみ、“黄金の小鳥”ようなの姿で散る・・・そんな橙色の絨毯の上で、思いっきり深呼吸できるような良き休日をお迎え下さいませ。 |
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♪Happy birthday to未明
『寿司幸本店』 “誕生日寿司”
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キリンシスターズ グルメリンNo.7‥10月26日open“体を支える料理”里山バル『銀座
竃神』♪ 艶やかなハナミズキの“紅の輝き”『久邇CC』♪ “秋の旬菜”料亭『吉川』♪ |
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家裏に 廻る夕日や 花みづき ―鷹羽狩行 |
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暦では、“露が陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也”の「霜降」を迎えましたが、暖かな秋晴れの週末はいかがお過ごしでしたか? |
キリンズの週末は、紅葉のトップバッター・艶やかな「ハナミズキ」が、“紅に輝く”「久邇CC」にて、晩秋の余韻を存分に愉しんだ休日でした。 |
さて、冒頭の句の「花みづき」の季語は夏で、その“花”は、春に桜のあとを追って咲く・・・と云われる“白い大きな花”ですが、秋の今、ようやく紅葉しつつあり、あっちこっちで“紅い実”をつけているのを見かけますね。
でも実は、“白い花”に見えるのは、「ハナミズキ」の“葉”で、“総苞(そうほう)”という名の、芽や蕾を包む“小形の葉”が、“花弁”のように変化したものが“花”に見えるだけで、実際は、白い花弁の中心部に小さな”花”が幾つも集まっているのが、「ハナミズキ」の“花”です。 |
ところで「ハナミズキ」は、元は北アメリカ東部産の代表的な花木で、和名アメリカヤマボウシとも云いますが、アメリカでの名称は「Dogwood」で、これは「ハナミズキ」の樹皮を煎じたものを、犬のノミとりの薬として使用したところから名付けられたそうで、バージニア州の州花です。
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この「ハナミズキ」の由来は、1912年に当時東京市長であった尾崎行雄が、アメリカ合衆国に桜(ソメイヨシノ)の苗木を贈った際に、その“返礼”として1915年に東京市に贈られたのが、日本での「ハナミズキ」のはじまりですが、その後、日米親善の木として有名になり、その時の原木は今も日比谷公園に残っています。
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以上の歴史から「ハナミズキ」の花言葉は“返礼”で、その他には“私の愛を受けてください”や、“華やいだ心”などですが、こうして「ハナミズキ」は、春は新緑、夏は花、そして秋は紅葉と紅い実などと、一年を通して人々を楽しませてくれる木として育ちました。
http://westside-river.com/836E8369837E8359834C/
http://www.geocities.co.jp/Outdoors/6286/hanamizuki.html |
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花水木 明日なき恋と いふに遠し ―西村和子 |
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それでは、秋深まりゆく中で「ハナミズキ」の紅葉に包まれ、一青窈の“ハナミズキの歌”に想いを馳せ、「あなたの好きな人と百年続きますように・・・」と愛する人を思い浮かべる・・・そんな暮秋の憂いのひとときを、今週もご一緒に過ごせますことと、あなた様のご来店を心よりお待ち申し上げております。 |
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♪里山バル『竃神』 |
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キリンシスターズ グルメリンNo.8‥“プーシキン美術館”記念DVD by IVC♪ “明かりとジュエリー展”長谷川淑子♪ “蔦蔵”秋冬♪ 『麒麟山』大吟醸“紅葉”♪ “松阪牛”鉄板焼き『さとう』♪ 旬の魚彩『すし処
きたむら』♪ |
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窓四角 のこして書庫の 蔦紅葉 ―鮫島交魚子 |
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暦では、「霜降」も“小雨時々降る”次候を迎え、野山では楓や「蔦」が紅葉し始め、木枯らし吹く頃となりましたが、この週末はいかがお過ごしのご予定ですか? |
“木枯らし”とは、「霜降」から立冬までの間に吹く寒い風のことですが、この“木枯らし”
の冷たさが、一瞬に過ぎ去る儚い季節“秋”の美しさを、いっそう際立たせてくれて いますが、いつの間にかそんな季節になりましたね。 |
さて、冒頭の句に“蔦紅葉”と詠まれている「蔦」ですが、蔦の葉は森の中で最も早く紅葉し、最も鮮やかに紅くなると云われ、この時季ばかりは森の主役の座に座ります。 |
この「蔦」の名のは、蔓性でどんどん伸びることから、山林や岸壁などに自生し、壁伝いに生える特性から由来し、“伝う”の意味で“つた”の名が付きました。http://www.ses.usp.ac.jp/users/nougakubu/kongetu8.htm |
ところで、昔は「蔦」を“甘葛(あまずら)”と呼び、「蔦」の蔓を切って樹液を集め、煮詰めて甘味料を作りましたが、この古代から室町時代にかけて作られた“甘葛”は、樹液の糖度が最も上がる厳寒期に採取され、その樹液を集め漉した味煎(未煎)を、さらに10分の1程度に煮詰めて作らた甘味料ですが、しかし手間がかかるうえ、微量しか精製できないため、貴族などごく限られた貴人しか口に出来なかった稀少なものでした。
http://sugar.lin.go.jp/japan/area/ja_0312.htm
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そんな“甘葛”を知ったのは、芥川龍之介の小説「芋粥」(1916)の中で、“侍の某が、平安時代の芋粥を飽きるほど食べたい・・・”と云う話に“甘葛”が登場してからで、芋粥とは山芋を中に切込んでそれを“甘葛”の汁で煮た単なる“粥”のことですが、実は、この“粥”は、当時は“無上の佳味”として、万乗の君の食膳にも上げられたほど貴重なもので、小説の中でも、これを飽きなく食するのが、侍某の一生を貫いての欲望として描かれていますが、キリンズも機会があれば、こんな“甘葛”を使った“古えの美味”を“飽きる”ほど食べてみたく思いました。
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城を守る 石に一すじ 蔦紅葉 ―新堀菰風 |
それでは、この週末は秋雲の空の下で燃ゆる“蔦紅葉”を観に野山へと出かける・・・そんな秋色豊な良き休日をお迎え下さいませ。 |
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キリンシスターズ グルメリンNo.9‥ロシア映画DVDコレクション&FAIR
FRANCE by IVC♪ “QUEEN+Paul Rodgers”at横浜アリーナ♪ “秋味”『福樹』♪ 『赤坂離宮』銀座店♪ |
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散るを人の 惜しみし念や 返り花 ―田捨女 |
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神無月もいよいよ末日となり、まもなく“紅葉蔦黄ばむ”「霜降」も末候を迎えますが、肌寒い晩秋の朝はいかがお過ごしですか?
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キリンズの先週末は、新生「QUEEN+Paul Rodgers」が見事に“返り咲いた”ライブを横浜アリーナにて、愉しんだ休日でした。 |
「QUEEN」は、伝説のボーカリスト「フレディ・マーキュリー」が冒頭の句のごとく、死してもなお惜しまれ、未だ絶大なる人気を誇る英国のロックグループですが、日本に於いても昨年フジテレビ系ドラマ「プライド」のテーマ曲「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」の大ヒットで、若い世代を巻き込んでの再ブームとなりましたが、今回の20年ぶり7度目の来日公演は、「QUEEN」オリジナルメンバー「ブライアン・メイ」と「ロジャー・テイラー」の他、フレディ亡き後、新たなヴォーカリストとして、英国ロックとして名高い「フリー」や「バットカンパニー」で活躍した「ポール・ロジャーズ」を迎え、世界中が驚く新生「QUEEN」誕生となりました。 |
ここ最近の「QUEEN」の活躍といえば・・・ベスト盤「JEWELS」「JEWELS 2」大ヒットに加え、「QUEEN」のミュージカル「We
will rock you」の上演と、日本では昨年からの空前の「QUEEN」ブームに沸いておりましたが、その最中での新生「QUEEN」が降り立つ来日となり、そんな「QUEEN」の復活に、若き頃の思い出や懐かしさを蘇らせ、亡きフレディの映像とともに、感涙の渦に溺れたキリンズでした。
http://ticket.excite.co.jp/feature/music/queen/
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―「今日ここに来られなかった人がいます。その人の曲を歌いましょう。彼の名は・・・一緒に歌ってください」と、コンサートではブライアンが、亡きフレディを悼み「ラブ・オブ・マイ・ライフ」のイントロを12弦ギターで弾き、観客に歌わせる演出もありましたが、何と言ってもクライマックスは「ボヘミアン・ラプソディ」で、フィルムで登場したフレディに、観客は皆号泣しだし、「Mama,
just killed a man」と歌う過去の映像も挿入された中で、「So you think you can stone me」から「ポール・ロジャース」のヴォーカルにスイッチし、大喝采の中に幕を迎えました。
http://www.toshiba-emi.co.jp/queen/index_j.htm |
言い足りぬ 思ひのごとく 返り花 ―国保 泰子 |
キリンズはそんな新生「QUEEN」のコンサートにて、亡きフレディを偲び、歌っても歌い尽くせない、語っても語り尽くせないもどかしさが残る深い想いの中で、死してもなお、人々の心を捉えて離さないフレディの永遠の歌声を聞き、まだ言い足りぬ思いを胸に秘め、再び「ポール・ロジャース」によって“返り咲いた”新生「QUEEN」の復活を素直に喜び、そして古きファンの一人として心から祝福したく思いました。 |
それでは、暦ではまもなく冬の訪れを告げる「霜月」を迎えますが、どうか今週も『由美』&『けんたうろす』へのご来店を心よりお待ち申し上げております。
そして花が散り、枯葉舞うこんな季節にも、そっと片隅に咲く「返り花」を愛でられるような良き一週間をお過ごし下さいませ。 |
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野坂裕彦支配人
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